お化けと言えば夜のイメージですが、このお話は暑い夏の1日を過ごすお化けたちの様子が見られます。
一つ目小僧は、早起きをし雑木林でクワガタやカミキリ虫を捕まえます。
かき氷やさんへ寄ったり、花火を買ったり、まるで人間の子どものようです。
スイカは井戸で冷やしたり、すだれのかかった和室で昼寝をする大入道、縁側で竹を用意し流しそうめんを楽しむお化けたち。
自分が子供の頃、祖父母宅で過ごした田舎の風景が描かれており、懐かしさを感じつつ、ここまでの日本の情景を私は、自分の子供たちに見せてあげられる機会がないなぁと思いました。
このお化けたちが過ごしている夏を通して、日本の古き良き夏の過ごし方を伝えるきっかけにもなると思います。
最初は図書館で5歳の娘が見つけたこの絵本。
どこかこの味わい深さに魅入られて、何回も繰り返し読まされ購入しました。
これからも大切にしたい一冊です。