『いぬが、かいた〜い!』がとっても良かったので、この作品を探して読みました。
まだハイハイしてる女の子ケティ一家が、近くへハイキングのようです。
湖の中で溺れているチャボを発見。
パパが見事な救出。
おうちへ連れて帰ってきて、名前もつけちゃって…。
“ふつうなら おはなしは これで おしまい……でも、おわらなかったんです。”
このフレーズが何度か出てきて、笑いながら次なるお話の展開にワクワクして読みました。
オッカサンとネーミングされたチャボは、犬のブルーノの寝床のバスケットが気に入って、ブルーノはちょっと我慢。
でも、オッカッサンにも家族がいるはずと、チャボの飼い主を捜し返す事になりました。
ところが、返したはずのオッカサンが、毎朝ブルーノのバスケットに…。
オッカサンが特別可愛らしく描かれているわけでもないのに、なんか可愛い。
チャボの足では遠路といえる距離をわざわざやってくるあたりが、息子に随分うけていました。
人(犬?)の良さそうなブルーノのヌーボーとした雰囲気も好きです。
ラストに向かうほど笑いのボルテージが上がっていくストーリーです。
最後の最後のおちにも、見返し後ろの絵にも笑いがこぼれてしまいます。
ラストの一文には、次回作をおもわず期待してしまった私です。