「ながれ星がはこんできたおはなし」 みんなの声

「お日さまの　おはなし」と、お月さまの　おはなし」の二つのお話

があります。

お昼の空に輝くお日さまは、みんながだいすきで、みんなの大切

なものです。動物達の独占欲・我儘・自分勝手・支配欲で、争い

を起こし、昼だろうと夜だろうと、お日さまをまた空に宝石のように

輝かせることだって、どうでもよくなってしまった動物たちの喪失

感に絶望な結果が悲しかったです。

それに比べ、お月様のお話は、話し合いみんなで協力してお月様

を空へ帰すという対照的な話だったので、比較が出来てわかりや

すかったです。

空から落ちてしまったおひさまとおつきさま。
さあ、動物達はどう対処したでしょうか。
最初の対処の違いで、その後の展開はまったく違ったものになるのです・・・。
権力争いと協調性。
実は紙一重なんですね。
だからこそ、このお話から学んでほしいですね。
板絵の技法が、木目の味わいのある色彩を生み、
寓話の独特の世界を作っています。
さまざまな立場の動物達。
さあ、あなたはどの動物ですか？

空からながれ星のようにおちてきた二つのおはなし。
お日様のお話とお月様のお話。
「出てくるものの名前をかえてごらんなさい。するとこれはあなたのおはなしになりますよ。ーホラティウス」と書かれてたので、自分たちの名前にしてほしい、という子どもたちの希望を聞き入れて、キツネを長男、イタチを長女、カラスを次女の名前にかえて読んでやると大喜び。
動物たちが争いに明け暮れるお日様のお話に対し、協力して助け合うお月様のお話という、対称的な組み合わせがおもしろいです。
後者もやっぱり、クマを長男、クモを長女、タカを次女の名前にかえて読んでやったのは、言うまでもありません。