お母さんに「だだっこ」と呼ばれてしまうおじいちゃん。
どんな困ったおじいちゃんなんだと思いながら読み始めましたが、いわゆる「少年の心」を持っている、とても素敵なおじいちゃんでした。
私も小さいころはおじいちゃん子で、よく一緒に布団に入っておはなしを聞かせてもらったものです。私の場合たいていは昔話でしたが、この絵本のおじいちゃんは、とっても臨場感のあるおはなしを聞かせてくれるのです。きっとこの「ぼく」は、おじいちゃんのはなしを聞いているあいだ、本当におじいちゃんとヌキ狩りに行っている気持ちになれたでしょうね。
今のお父さん世代がおじいちゃんになったとき、こんな魅力的なはなしができるおじいちゃんになれるのかなぁなんて思ってしまいました。