作者は建築家をされていた方。
建築家のマルヒゲさんはある日変わった依頼をうけます。
「こびとと人間がいっしょに暮らせる家を作って欲しい」と。
どんなプランだと違うサイズの両者が楽しく一緒に暮らせるか・・
頭をひねります。
何百人ものこびとたちが手伝います。
家がどんどんできてきます。
できあがった家は賑やかで不思議な家。
喜ぶ住人たち。(ちょっと人数多すぎでこわいくらいですが。笑)
プランニングの途中でマルヒゲさんが言い出した
「人間を巨人、こびとを人間と呼ぼう!そうでないとこびとの気持ちはわからない!」という提案がさいごのつぶやきに繋がっていて
ちょっと深いです。
そのときのマルヒゲさんは巨人になった目で、この世を俯瞰しているのでしょうね。
そしてそうやって他者に歩み寄る姿勢。
こびとと人間だけでなく、動物との暮らしや二世帯同居なども同じことなんだろうな・・と。
相手を敬うこと、相手のことを尊重する想像力・・など。
そんな要素がないと、いい家も作れないと思います。(住む人もね)
夫も同業なので、親子で楽しく読んでました。
建築家というお仕事を理解するのにもいい絵本です。