スリランカの絵本作家さんの作品です。
色彩とか、登場するお客の踊りとか、服装とかにお国柄がよく出ています。
後書きを読んでわかりましたが、「きつねのホイティ」の作者でした。
言われてみると色合いとか筆遣いで「なるほど」と思いますが、本書のほうがややマンガチックなキャラクターなので、すぐには気づきませんでした。
かなり動きのある絵なので、つい人物(ねこやねずみ)に目がいきがちですが、ねずみたちの乗ってきた船や広場に描かれている草花、衣装など、読者を惹きつける個性を感じます。
物語そのものはとても単純で、起承転結がはっきりわかりますし、松岡享子さんの翻訳なので、語られる日本語の言葉も声に出して読んでみるととても響きがいいです。
4,5歳くらいから小学校低学年くらいのお子さんたちにいかがでしょうか?