この本は、娘がはじめて気に入った絵本です。保育園の本棚にあって、たくさん本はあるのに、この本ばかり毎日手にとって、見ていました。字が読めなくても、無数のふうせんと共に空を飛ぶ様子は、とても鮮やかでダイナミックで、目で楽しむ事ができます。みんなが、空へ飛んでいったビルを心配して、なんとか助け出そうとする様子も、ビルが飛んだ達成感とは別に、その後どうなってしまうのかという、ハラハラ感もあって、話をもりあげていると思います。
風船をたくさん身にまとえば、空が飛べるんではないかと、子供なら一度は想像すると思いますが、それを、実際に絵本の中で再現してくれたこの絵本は、大人になってしまった私が読んでも、
気持ちよく読め、大人になってからこそ、ビルが少しずつ風船を減らしながら着陸する最後に、帰って来れてよかったと親心のようなものを感じて、気持ちよく読めた絵本でした。年齢別にいろいろな感想がもてる絵本だと思うので、是非、家にも1冊ほしいです。