うちの子供は、実のところ、あまり運動が得意でない。
はい、親たる私も運動神経が大変鈍く、
逆上がりは、生まれてこの方、一度も出来たためしがない。
ダンスも、団体球技も、致命的に苦手。
ああ…きっと、数多くの挫折をこの子も味わうんだろうなあ…
と本当に余計なお世話!と本人には言われそうな心配を今からしているのです。
そんな子供が、自転車の補助輪をはずすことが出来ました。
本人も結構喜んでいるので、
それでは、大いに寿いで、もっと成功体験を満喫させてやろう、とこの絵本を読むことにしました。
主人公のひろしは、小学校一年生。
クラスで一番のチビ。
かけっこは遅いし、ボール遊びも下手だ。
自転車も、コマなしでは乗れない。
お友達にからかわれるひろし。
がんばって、練習するけれど、なかなか思うように自転車は走ってくれない。
読んでいくうちに、顔が真顔になりました。
ひろしは何度か挫折します。
お父さんも手伝ってくれますが、そのお父さんが、練習がきっかけで、怪我を負ってしまいます。
責任をかんじるひろし…
そして、ますます自転車からは遠ざかります。
少し重い絵本です。
運よく、ほとんど転ぶことなく、うちの子供は数日で自転車に乗れるようになりましたが、
このひろしのような経験は、これから別のケースで、山と待っているのでしょう。
でも親はほんの少しサポートしてあげられるだけで、
大方は見ているしか出来ないのでしょうね。
読んでいる親もちょっぴり切なくなる絵本でした。
だからこそ、最後、友達と練習を再び始めるひろしの姿には、
力をこめて、応援したくなりました。
自転車乗れるようになって、よかったね!! ひろしくん。