文のペク・ソクは、朝鮮民主主義人民共和国生まれ。
北越作家(朝鮮戦争のとき南から北に行った人)で、著作権者としての交渉が不可能とありました。絵のユ・エロは、大韓民国生まれ。
また、訳のビョン・キジャは、在日朝鮮人2世。
その複雑な背景が根底にある作品と言えそうです。
物語は、主人公のかえるが、お米を分けて貰いに兄さんを訪ねるというシーンから始まります。
道すがら、困っているカニ、バッタ、糞転がし、カミキリムシ、ホタルを助けてあげるのですが、そのため、兄さんの所に日が暮れての到着と成ってしまいます。
その帰り、かえるは、困ったことが起きる度に、行きに助けた昆虫達に助けて貰い、難なきを得るのですが、あまりに定説すぎる展開な気がします。
でも、分かり易いことと、その擬人化した絵が魅力的なので、水準的には高いものだと思います。
押し付けがましくないのも、好印象です。
何処か懐かしい絵と思ったら、昔のアニメの「みつばちマーヤ」にテイストが似通っている気がしました。
そう言えば、この手のアニメは最近見かけなくなりましたが、幼少期に相応しいのではないでしょうか?