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<よりみちパン!セ> いのちの食べかた」 みんなの声

<よりみちパン!セ> いのちの食べかた 作:森達也
絵:100%ORANGE/及川賢治
出版社:イースト・プレス
税込価格:\1,100
発行日:2011年07月
ISBN:9784781690025
評価スコア 4.5
評価ランキング 8,928
みんなの声 総数 3
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  • いのちを考え直し、ものの見方を考え直す

    自分たちが何不思議なく日ごろ口にしている肉。
    その肉がどのように精肉されているか、森さんはそのことを伝えながら、どうして知ろうとしないのか、とても奥深いことを教えてくれました。

    自分たちが日ごろ口にしているのは命なのです。
    決して工場で生産されているわけではない。
    命を奪うことの営みと、命を食べることの営みを結び付けて、何が大切なんだろうと語りかけます。
    動物愛護と肉を食べていることの矛盾をどのように乗り越えるか、森さんなりの優しさで語っています。

    精肉業者は殺し屋ではなく、人々が必要としている肉を作るために働いている人たち。
    蔑まれる人たちではなく、自分たちのために働いているのだとも語りかけます。
    精肉の話から、話は差別問題に変わりました。
    かつて、精肉で働く人たちは差別され、忌み嫌われる存在でした。
    部落問題、非人、穢多…、レッテルを張ることで社会的に苦しめてきました。
    でもかつては河原乞食といわれた芸能者は、いまではアイドルであったりスターであったり、とても高い評価を得られるようになってきているではないか。
    みんなが平等だと学ぶ子どもたちに、大人たちが犯してきた過ちを素直に語っています。

    いつの間にかとても大きな問題提起となってしまいました。
    森さんはこうも言っています。
    「自分で見ることが必要だ。事実は語られるところから、語る人のフィルターを通したものとなるのだ。」
    素晴らしい言葉です。

    奥深いから、人々は知ろうとしないのでしょうか?
    この本を読んで、思い切り反省させられた私でした。

    投稿日:2011/11/04

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  • 【内容】
    毎日のように食卓にならぶお肉。このお肉はいったいどこから、どうやってやってきたのだろうか。牛や豚や鶏などが、育てられ、と殺場に運ばれ、殺され、食肉として出荷されているから、私たちはおいしいお肉を食べる事ができている。
    その仕事はいったい誰がやっているのか。なぜテレビなどで放送されないのか。
    お肉を食べる事を通して、生き物の命、そして、人権問題も考えさせられる一冊。

    【感想】
    可愛いイラストとは裏腹の、かなりハードな内容。肉を食べることは、当然、生き物を殺して処理して食べていることだ。スーパーなどでパック詰めされて並んでいる肉や魚が、もともと生き物であったということは知っていはいても、その事を意識して食べてはいなかった。いや、敢て意識しないようにしていたと、この本を読んで改めて思った。
    更に、動物が肉になる前に、必ず動物を殺して処理してくれる人達がいる。私はそういう職業の人たちに会ったことがない。ドキュメント映画で見ただけだ。
    筆者が指摘するように、日本では魚をさばく場面はテレビで放送されているが(例えばマグロの解体など)、動物をさばく場面は見たことがなかった。私は実家が農家で、鶏を飼っていたので、鶏を殺して食べる場面を見たことがある。しかし、そのような個人的な体験がないなら、一生動物を殺す場面は「見ないで済む」かもsれない。
    誰でも肉を食べる人は、肉がどうやって食卓に来るのか知っていた方がいい。それは単に「食べ物を粗末にしたら勿体ない」という理由だけではなく、たくさんの人が関わり、命を頂かないと、私たちは生存できない世界に生きていると理解するため。命はあちこちで関わり合っている。

    投稿日:2018/05/22

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  • 私にとっては必読書

    • ももうさ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子3歳、女の子1歳

    「いただきます」の本当の意味を知る為に、
    「いただきます」に本当に気持ちを込める為に、
    必ず娘達に読んで欲しいなと前々から思っていた本です。
    復刊とのこと、本当に嬉しく思います。

    作者の森達也さんは『思考停止』に警鐘を鳴らしておられ、
    オウム真理教のドキュメンタリーでも有名な方です。

    本作では、屠場の実際についてとても具体的に触れており、
    酷くショッキングに受け取る方もいるかもしれませんが、
    目を逸らしているだけではいけないのではないか・・・と感じました。
    屠場で働く方々の、命に真摯に対する姿についても述べられています。
    それらの事柄を知ることで、
    “命を戴いている有り難味”を真に感じることが出来ると思います。

    マグロの解体ショーは時折テレビや店頭で見掛けますが、
    家畜については、牧場での姿の次は、スーパーの白いトレイの上。
    その間の過程について、語られることはほとんどありません。
    「それが当たり前」でなく、疑問を持つこと・思考停止しないことは、
    食育という観点からだけでなく、きっととても大切な事です。

    何故語られないのかについて、
    森さんは江戸時代の身分差別からのアプローチを試みておられ、
    なかなか興味深い切り口でした。

    併せて、内田美智子さんの作品もお勧めだと思います。

    投稿日:2011/07/28

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