輸送途中のラバーダックのたっぷとちゃっぷ、大勢の仲間たちが、貨物船から落ちて…。
おもちゃの大冒険の物語です。途中魚に食べられそうになったり…凍り付いてしまったりの大冒険が、ハッキリしたかわいい絵で描かれています。色使いがキレイで素敵です。
おもしろいアイデアだな〜と思っていたら、作者紹介を読んで、これが実話からインスピレーションを受けて誕生した絵本だということを知りました。ちょっと調べてみたら、1992年に約29000個のラバーダックが船から落ち、その後いくつかのグループに別れて世界中の様々な場所へ十数年もかけて漂流を続けたというものだそうです。
大変な状況なんですが、たっぷたちが明るいのがいい。迷子を楽しんでいる感じです。
たっぷたちが最後にたどり着いた場所はおもちゃの島でした。もうちょっと続きが読みたかったなぁ〜。ヒト形(と動物)のおもちゃばっかりなのも気になってしまいました。色んな種類のおもちゃが登場したら、もっと楽しそうなのに。
2005年のスウェーデン文学賞「アウグスト賞」にノミネートされた作品だそうです。