「いぬのかんごふさんベッツとタンクル」 みんなの声

動物医療センターで働く、犬の親子の実話です。
犬は、人のために役に立とうと考えるそうです。
ベッツとタンクルは、看護婦さんに育てられ、助けてもらい、
そして、その看護婦さんが忙しくしている姿を見て、
「自分も何か役に立ちたい。お手伝いをすると褒めてもらえて嬉しい。」
と思ったのでしょうね。

褒めてもらい、必要とされる喜び。

動物と人間は、こんなにも親密になれるのです。
信頼しきった目に見えない絆のようにみえます。

それは、まるで小さな子供と母親の関係に共通するように思うのは私だけでしょうか。

とにかく、この２匹の活躍は、人間と動物達の素敵な橋渡しをしてくれています。

子供達は最近「この絵本、本当にあったこと書いてるの？」と本当の話の絵本が読みたいようです。
この本は実話で、また主人公がイヌということもあり子供達は大好きになりました。
２匹のイヌの日常が書かれているのですが、働いているイヌを見たのはこの絵本がはじめてだったのでとても面白かったようです。
絵が本当のイヌのように繊細に書かれているところもまたとてもいいと思いました。

本当にあったお話です。初めは娘が図書館でぱっと探してきた本だったので期待しないで読んだのですが、私も娘もお話に引き込まれていきました。娘は犬というのは人の為になるなんて思ってもみなかったのがこの絵本にでてくるベッツとタンクルをみて驚き、興味を持ったようです。読み終わった後、もう一度読んでコールがかかりました。

「本当にあった動物のおはなし」シリーズの1冊です。
この本に登場する「ベッツ」と「タンクル」は実在し、実際に動物病院で看護師として働いています。
巻末に2匹と動物病院のスタッフの人たちが撮った写真が載っていました。

こんな風に動物病院に動物のスタッフがいたら、病院関係者も患者の動物たちも心強いだろうなぁと、思いました。

盲導犬とか介護犬など、犬の力はすごいです。

広野多珂子さんの描く犬たちの瞳が雰囲気があってとてもよかったです。

犬好きの我が家では、1歳の息子までもこの絵本にたくさんの犬が登場するのでよく見ていました。動物病院で本当にあったお話です。ベッツとタンクルは親子のラブラドールレトリバー。動物病院で飼われいて、玄関先で来院を嫌がる犬を安心させてあげたりしている「看護婦さん」の様子が優しいタッチの絵でかかれています。”働くことの生きがい”を犬に教わったような絵本でした。