何冊かあるリダ・フォシェの動物もののシリーズの中で、断トツで好きです。
他のシリーズと違っているところは、物語の語りでが人間であること。
たぶん、これは作者自身ですよね?
自分のうちの近くに訪れる「かわせみ」に《マルタン》と名前を付けて、観察し描いてくれたという感じがしました。
かわせみの獲物の取り方や、巣作り、つがいの仲良さそうな姿がとても丁寧に描かれていて素敵でした。
空気のきれいな森のイメージがすごく伝わってきました。
このシリーズはどれもそうですが、絵本というより、絵物語(童話)に近く、文章が長いので、あまり小さなお子さんだと、読むのは大変そうです。
絵がきれいなので眺めるのは飽きないと思いますが…。
周囲の大人が読んであげれば、4,5歳くらいからでも楽しめると思います。
ただ、少々長い話なので、読み聞かせの会とかにはあまりお勧めできません。(読み手のてがつかれそうです)