図書館で惹かれて手に取り、その内容も心にくっきりと残った絵本となりました。
何をするにも最後だった子犬。生まれたのも、おっぱいに吸い付くのも、目を開くのも、小屋に入るのも…。
でも子犬たちが新しい飼い主のもとへ行く時期にきたとき、その「さいごのこいぬ」は最後になるまいと人間にアピールをします。だけどいつも裏目に出てしまい、なかなか良縁がありません。
結局「さいごのこいぬ」は「最後の子犬」になりました。選ぶ余地もなく、最後に少年にもらわれていった「さいごのこいぬ」ですが…少年との生活の始まりはとても心地よい、スッキリとした読後感をもたらしてくれました。
最後、というのに意味はない。この世の出来事すべてが、見方によっては「最初」であり「最後」なんだと気づかせてくれます。
私一人で読んだので、今度は犬好きの息子たちにも読んで聞かせたいです。