【内容】
みんな大好き、いろんなうんち。いろんな生き物のうんちの素敵な雄姿を紹介。うんちが役に立つって知っているかい?うんちの再利用、道しるべ、縄張りアピール、俺様自慢、危険の回避、井戸端会議の議事録、伝言板、建築材料、ゆりかご、食料、自然保護、考古学資料…まだまだありそうだ。
そんな素敵なうんちの奥深い世界を、ご紹介するご機嫌な一冊。
【感想】
うんちの有用性をこれでもか!というくらい教えてくれる。
こどもが喜ぶ下ネタシリーズ。うんち、うんちと、連呼する子どもにもいいけど、子ども心を忘れて久しい「元・子ども」にもうれしい。早速、家で、こっそり読んでみてください、大人の皆さま。
変なイラストが、匂ってきそうなうんちを見事に表現しています。お食事中にはお勧めできません。しかし、食事はうんちの準備ともいえます。微妙な問題ですな。
敢ていうなら、日本のうんち利用の神髄、「肥溜め」システムを紹介して欲しかった!世界に誇るべき、下肥利用。江戸時代には、肥溜めを利用して、街の人は清潔に暮らせたし、周辺の農家は良い肥料が利用できた。この素晴らしいリサイクルシステムが、今や忘れられている。実に勿体ない話である。
地球はうんちをリサイクルすることで、命がつながっているのでは?自然が大好きな人は、是非とも、肥溜めシステムを見直してほしいと思います。有機野菜とか、有機肥料とか、関心のある人は、是非!!!!!!!
さておき、こんな愉快な作品は、年齢問わず誰でも楽しんでいただきたいものです。手に入れるのに勇気がいるとは思いますが、そこを乗り越えて、是非とも黄金の世界に浸って欲しいと思います。ご検討、ならびにご健闘を祈ります。