小学校1年生の教科書には、「くちばし」のお話しが載っています(光村1年上)。
このお話しの延長として私はこの本を読み聞かせています。
丁寧に描かれた図鑑のような絵をどんどん開いていくと、それぞれの鳥が自分のくちばしの素晴らしさを語っていきます。
最後の場面については、賛否両論あるところかと思いますが、私は1年生でも読んで聞かせてしまいます。
強い鳥に弱くて小さな鳥が食べられてしまう―――これは、実際にある場面だからです。
細かい説明もしません。わかりずらい場面なので子どもから質問がでれば説明をする程度です。「ええっ!」「いやだー」「かわいそう」と思う子ども達もいます。けれど事実なので、そのまま伝えます。
大人の細かい感情や自然の摂理とかそういうことはこの場面では無視です。ただ、淡々と読みます。
難しいことがわかる年齢になったとき、この絵本の結末を子ども達は納得してくれるんじゃないかと思うからです。
大人が思うより、意外と子どもは強いのです。