初めてこの本を娘に読んだ時のこと、
娘は「もうやめて。」と言いました。最後まで読んでもいないのに・・・。
この物語は、ケトケトに さとういしでできた魔法の帽子をもらったことにより、大変なことがおこるのです。
サバイとピリィが帽子をかぶって、「小さくなあれ」や
「しかくくなあれ」と言うとそのとおりになれます。
「もとにもどれ」と言えば元通りです。
しかし、大変なことをやってしまうんです。
「大きくなあれ」と言ってしまった途端、さとういしでできた帽子が頭の上でくだけてしまったのです。
あひるのピリィはもう自分は元に戻れないのではないかと
絶望します。
友達のサバイと うさぎはかせに相談に行きました。
すると さとういしの花を使えば もとに戻れるとわかり
ゾロンゲーの森の奥に探しに行きました。
二人は疲れ果てて森の中で眠ってしまうのですが、
朝 目覚めると・・・。
一件落着で私的には、ホットできて楽しいと思うんですが
娘には、もし戻れなかったらどうしようという心が 大きく膨らんでしまうようで、二年間くらいこの本を読むことさえ
できませんでした。
しかし、一年生になり少し大人になったのか、
「読んでもいいよ。」というようになりました。
今ではこの本が好きになったようです。
絵の色合いも可愛くて、どきどきできる素敵な絵本です。