「はしれ、トト！」 ママの声

実際には子供が競馬場に行く機会はあまりないので、こういう絵本は新鮮で斬新で面白いな〜と思いました。
「お気に入りのぬいぐるみ」というコンセプトは子供にとっては身近で共感できる部分なので、ぬいぐるみと競馬場という一見子供にとっては対比するような２つのものを１つのお話の中に組み込んだという点に、親目線でとても面白く思いました！！

日本絵本賞を受賞されていると知り、
図書館で借りて読みました。

始めて読むと思いながら読んでいて、
途中で一度読んだことがあると思い出しました。

というのが、内容も面白いのですが、
イラストの斬新さが印象深く、
競馬場のおじさんたちの顔とか
絵本らしくなくてついついじっと見てしまいます。

様々な手法で絵が描かれている興味深い絵本です。描かれている人間の顔がどれも非常に人間臭いというか…いい意味でね。馬も馬臭いというか…こちらもいい意味でね。迫力のある素晴らしい絵です。私の好きな絵本の一冊に加えたいと思います。

このお話は、馬が大好きで、でも、実際の馬を見たことのない女の子のお話でした。そこで、競馬に行くお爺ちゃんが一緒に連れて行ってくれることに。その時の女の子の心の中の描き方がとっても面白かったです。そして、この女の子はその日の一番馬をあてたので、それ以来おじいちゃんの相棒に（笑）このお爺ちゃんのげんきんなところも好きです！！

作者にそういう意図がなくて、読み終えて一番感じたのは、「賭け事」を推奨しているみたいな作品だな。ということでした。
競馬に出場するうまが、大好きなぬいぐるみに似ていた。という設定だけで、子ども向けの絵本にこういう内容のものを描くのはどうかな？と思いました。

絵は個性的で、見る人を引き付ける面白さがあると思います。