母の日に選んだ1冊。
いつもは、ベッドの上に並んで座り、絵本を読む私たちですが、今夜は途中から、娘を横抱きにして、何度もお互いの瞳を見つめ合いながら読みました。
「ママの目の中にも、Jが映ってる?」
「うん、見える! Jが、1人、2人!」
お母さんが遠い昔に見た風景を、“息をつめて” 見つめるせつこ。
私の目の中にも海や山の景色を見たいと思った娘は、いきなり
“片手で鼻をつまみ、もう一方の手で口を押さえて”(!)
じーっと私の瞳を見つめました。思わずふき出しそうになってしまいましたが、なんてかわいいんだろう!と愛しくなり、まだまだ幼い娘を抱きしめました。
そして、「どうして(せつこのお母さんの目に映ったような景色が)見えないの?」と聞く娘に、
「今、ママの心はね、Jのことでいっぱいだからだよ。」と答えると、「ぷー! 見たかったのに〜!」と、口を尖らせていましたが、本当に、目の前のしあわせを、心の目で見つめることができた瞬間だったように感じました。
心に残る母の日をありがとう。