「北海道」の呼び名を考案した
松浦武四郎という探険家のお話です。
蝦夷の地図や文化を記した本を出版しているそうです。
恥ずかしながら、この本を読むまで、全くこの松浦武四郎を知りませんでした。
しかし、とても丁寧に武四郎の足跡をなぞり
蝦夷の文化なども盛り込み、描かれていて
作者の関屋敏隆さんの熱い思いが伝わってくる本になっています。
文章の中にカッコ(注釈)がたくさんあり
子供が読むにはすこし難しく感じる一面があるかも。
我が家は、娘に、
いちいち解説したりインターネットで調べたりしながら読み進めました。
読み聞かせというより
じっくり1対1で読むほうが、
より読書を深められると思います。
私の心に何より響いたのは
北方四島に関する記述のところです。
アイヌの人たちの助けを借りながら
丸木舟で探検を続ける様子は迫力があり
また、その地が、北海道に住んでいたアイヌの人たちのものであったことを
強く感じました。
松浦武四郎のことをもっと知りたいと思えた本です。