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安寿と厨子王」 ママの声

安寿と厨子王 作:堀泰明
絵:森忠明
出版社:「京の絵本」刊行委員会
税込価格:\1,923
発行日:1994年05月
ISBN:9784810418866
評価スコア 4
評価ランキング 27,871
みんなの声 総数 5
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  • この物語の時代は…?

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子16歳、女の子12歳、

    出版元が面白いですね。
    「京の絵本」刊行委員会というところが出しています。
    後半の舞台が京都だったからでしょうか?
    解説を読むとこのお話は、中世期末期頃に成立した物語だそうです。
    上の子と「これは一体つの話だ」と、盛り上がったのですが、
    調べてみたら、日本の歴史でいう中世末期は平安末期から鎌倉・室町時代あたりを指すようです。(といっても、範囲が大きいですね〜)

    わたしは幼稚園くらいのの頃、祖母の買ってきてくれた絵巻物みたいな絵本で、この話を初めて読んだ記憶があります。
    うちの上の子は話は「学校の何かの資料で見たことはあるけど、ちゃんと読んだのは初めて」といっていました。

    この作品は海外の方向けになっているのか、すべての文章に英文訳がついていました。
    本に使われている紙も、ちょっと高めの、手触りのいいものを使っていました。

    この絵本の絵を描いた堀泰明さんの絵は、「日本が!」という感じで素敵でしたが、
    少し前にボランティア仲間が読んでくれた紙芝居版の『安寿と厨子王』の方が、私は読みやすかったし、内容も分かりやすかったので、評価はもう1つという感じになってしまいました。

    投稿日:2012/05/19

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  • 一度は読んで欲しい

    誰もがたぶん名前くらいは聞いたことのある本なので、買わなくても、ぜひ一度は読んで欲しいです。

    安寿と厨子王の姉弟は、母と一緒に逃げ延びる途中、悪い人攫いにつかまり、母が二人を引き離さないで、と泣くのを尻目に売られます。売られた先で、お互いを思いやり、気にしながら働く姿は涙をそそります。そのうち、安寿が厨子王を逃がすのですが、安寿は拷問で殺されてしまいます。厨子王は逃げて位を与えられ戻りますが、安寿は既に亡くなった後、、、。しかし、落ちぶれた鳥追いの母に遭遇し、なんとか京へ戻るお話。

    鳥追いの説明はないですが、江戸時代くらいだと鳥追い女といえば流れ者で、娼婦だったり夜鷹だったり、心中しそこねた芸者だったりします。この安寿と厨子王の時代はどうなのかわかりませんが、貴族の母上が鳥追いにまで身を落とした姿は涙を誘います。しかもこの和風な絵の母親、白髪交じりでくたびれきって足を投げ出して座っていて、なんだか目も見えないかのような表情で、本当に哀れ。

    3歳には早いけど、とても感動的。小学生くらいにならないと心情を理解しづらいかもしれません。

    しかし、安寿はただあっさり死ぬだけで終わってしまうのですが、、、、もう少し何かして欲しかったです。安寿が一番哀れかも。

    投稿日:2011/04/13

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  • やはり名作

    かの有名な「安寿と厨子王」の絵本です。
    『京の絵本シリーズ』だけあって、絵も和風の雰囲気です。

    ストーリーはわかっていても、
    読む度に安寿と厨子王の様子は涙を誘い、
    最後の母親の姿は胸を打ちます。
    特に自分が母となった今、その心情を想像するとやりきれません。

    娘は、「こんなお話もあるんだなぁ」という感じでしたが、
    やはり名作には触れた方がよいと思います。
    この絵本のことを覚えておいて、将来、「山椒太夫」まで
    手を伸ばしてくれるようだと嬉しいですね。

    投稿日:2009/05/15

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  • 日本の文化です。

    • ミッケ!さん
    • 30代
    • ママ
    • 広島県
    • 男の子8歳、男の子6歳

    日本の古典ですが、本屋さんで「京の絵本」シリーズとして出ていました。絵の美しさもさることながら、のちに安寿と厨子王を売り飛ばした人買いが処刑されるところなど、子供の絵本としては、躊躇する?首切りの場面も描かれていて、ショッキングでした。幼い頃によんだ「あんじゅとずしおう」はとても悲しいお話だけでしかなかったのですが、一通り歴史も知って、大人になって読むとまた違った深みがあって、改めて名作だなあと思いました。

    投稿日:2006/06/01

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  • 子供のころに

    • 月の華さん
    • 40代
    • ママ
    • 京都府
    • 男の子3歳

    まだ小学生のころに、私より下の子たちが劇をしていた覚えがあるので、もっと簡単な話かと思っていたら、なんと難しい話であることか・・・
    ちょっと衝撃を受けました。
    だまされて、親子が引き離され、ひどい目に合わされ、御仏に助けられて復習を果たし母にあうものの、母は盲目に・・・それも御仏に助けていただき、亡くしてしまった姉の菩提を弔うために寺を立て、地蔵菩薩を安置する・・・とまあ
    こんなお話しを小学生がどんな風に学芸会で演じたのか、タイムスリップしてみてみたいものです。

    投稿日:2016/06/14

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