電車好きの息子が4歳のときに買いました。
東日本大震災で大きな被害を受けた三陸鉄道の、震災時の様子から復興までの経過が描かれています。
実際の三陸鉄道にかかわる方々や地域の人々への取材に基づいた話です。
大変な時だからこそ移動の手段としての電車が必要だと、地域の人たちのために一日でも早く電車を走らせようとする三陸鉄道の社長さんや社員の方々の努力は想像を絶するものがありました。
また、苦労の末に無事に開通するラストは、読みながら涙が出そうになりました。
絵本ではありますが、地震からの復興の様子は、大人も知らなかったことばかりです。
大人もたいへん勉強になりました。
地震の話は4歳の子どもには早いのかな、わかってくれるのかなという思いもありましたが、大好きな電車の話なので、しっかり集中して聞いてくれました。
地震はいつ起こるかわかりません。
子どもには地震から身を守るために、小さいうちからきちんと地震について理解してほしいという思いがあります。
その理解は早ければ早いほどいいと思っています。
電車好きだからとはいえ、この本は息子が地震について考えるきっかけとなりました。
おかげで、その後、息子は地震について自然と興味をもち、地震を学べる絵本に無理なく入っていくことができました。