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王様に悪魔がとりついて、王様が暴政をふるうようになります。カワたち平民は、息子や自分たちを守るために立ち上がります。 クルドのお話とあったので、人権問題とかがテーマかと思いましたが、違いました。その地域の昔話のようなものでした。幼稚園児くらいなら普通に楽しめると思います。 その国の雰囲気や文化などが少しだけどわかるし、いろんな国の昔話がもっと身近になればいいなと思います。
投稿日:2017/04/13
クルドのおはなしということで、興味をひかれたのですが、中を見て へび、あくまというのがおどおどろしそうに感じてしばらく放置していました。 子どもの本棚2016年1月号に書評が掲載されており、絵本を読んでみました。 昔話風ではあるものの、どこか生々しく感じるのは今なお紛争地域という拝啓があるからでしょうか。 へびに取りつかれたことから、住民の羊や子どもの命を奪う王が悪いのか?へびを操る悪魔が悪いのか? 戦いの好機を春まで待ちますが、実際には何十年、いや何百年、何千年という途方もない時間の人々の平和への願いがこの話の中にこめられているのだとしたら。 簡単にしたり顔でわかったとはとうてい言えないものを感じました。シャクリーさんの他の作品も読んでみたいです。
投稿日:2015/12/30
後書きをよむと、邦訳者の野坂悦子さんが作者の「アマンジ・シャクリー」と出会い、クルド人の物語を聞いたことでできたお話らしいです。 なので、たぶん原作的な伝説なり民話みたいなものがイラク・トルコ・シリアあたりにあったものと考えられます。 とても民族的な香りのするお話でした。 あちらの国々でいうところの“悪魔”の使いはヘビなのでしょうか? 主人公のカワはとても子だくさんですが、全部男の子っていうのもすごいですね〜。 おぼまことさんのほのぼのした絵が、物語の雰囲気に合っている気がしました。さりげなく描かれているこの街並みや民族衣装なども、いろいろ調べられたんでしょうね。 何度も見返すことで、面白さが広がる作品ではないかと思います。
投稿日:2015/08/31
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