売り上げの一部は、イリオモテヤマネコ保護基金に寄付されている作品だそうです。
タイトルから、洒落を楽しむコミカル本と勘違いして、読み始めたからでしょうか。
とっても難しかった〜。
理解に時間がかかりました。
表と裏の世界という世界観が、ピンときませんでした。
しかし、読んでいるうちに、表の世界にいると、裏の世界を魅力的に感じ、そこへしばらくいると表の世界が恋しくなる。
人間て、わがままなんだな〜って、思い、少女への想いを貫くウラオモテヤマネコの純粋さが、まぶしく感じられます。
巻末のイリオモテヤマネコの少女への手紙を読んで、「ひとかけらの分け合う気持ち このことだけが みんなが ハッピーに 生きることの こたえなんだと おもいます」という言葉に、作者の本意を理解できたように思います。
立場を変えて考えてみれば、おのずと見えてくるものがあります。
人間ばかりで生きているんじゃない、この星の生き物みんな自分の命を繋げることを人生の仕事としているのだという事に、改めて気づかされます。