子どもが遊んでいても絵本を読んでいても、途中のまま辞めなければいけないときがあります。そんな時大人はよく、また後でできるよ、また明日できるよって言います。子どもはまだまだ続きをやりたくても時間でそれが許されません。仕方がなく途中のままあきらめます。時には泣いたりしながらも。
2歳ぐらいまでは直ぐに忘れてしまって、あっさり他のことできると気がまぎれて次の日に同じことをすることはなかったのに。いつのまにか大きくなって一生懸命我慢して、次の日を楽しみにするようになります。
そんなしゅんくんが幼稚園で昨日から読んでいた絵本を読もうとしただけなのに、今日はすでに読んでいるいくちゃんがいます。
昨日から僕が読んでいたんだ、だから僕が読むんだとしゅんくんが訴えます。いくちゃんだって、今は私が読んでいるのにと嫌な気持ちになります。二人で取り合いになり絵本がやぶけそうになったのに気づいたしゅんくんが手を話したら、いくちゃんが転んでしまって、泣いたので、周りにいたお友達に責められてしゅんくんも泣いちゃって。
そんな二人のやり取りに、読んでいる子ども達はハラハラしながら次はどうなるんだろうと引き込まれます。
先生はしっかりと相手の気持ちが分かるような行動をし、解決してくれます。読んでいる私たちも最後はホッとして、そうだよねぇって。子ども達も自分のことのように感じたみたいです。