松岡享子さんが、児童図書館員の目を通して
子どもと本、子どもとことばの関係を語っている本です。
この本、最初に出版されたのは40年近く前なのに、
(今回は改訂版として出版されたのですね。)
内容にみじんも古臭さを感じません。
子育てをするうえで、とても大切なことが
ぎゅーっと詰まっています。
子どもにとって、本とはどういう存在なのか。
大人が与えようとする本と、子どもの心に本当に栄養を与えることのできる本との違い。
小さな子どもに早くから文字を覚えさせたり、
さまざまな知識を詰め込むことが、
その子の本当の「言葉」を育てたり
しっかりした想像力を育むことに、いかに弊害をもたらすか。
そのようなことを、いくつものエピソードを通して紹介しています。
読んでいて、子どもの本を選ぶ参考になるな〜と思える点や、
子育てする上でも、とてもためになる話が満載でした。
(読んでいて、親として反省することもたくさんありました。)
私にとって、出会えて本当によかったと思える1冊です。
子どもが小さいうちに出会えていたら、尚良かったなぁ。
(でも子どもが小さいと、自分の読書の時間って殆ど取れないんですよね…)