みなさんはセミが鳴いている場所って、いったらどこを想像しますか?
わたしは電信柱かなぁ(^-^)
この絵本は神社からはじまります。
あっ、なるほど!子どもの頃は近所に「神社」がありましたが、
今住んでいる近くには小さな鳥居はありますが、木がいっぱい植わっている神社はないので、まず、この風景にドカーンとやられました。
すごく気持ちよく絵本の世界に浸れる入り口に立った気がしました。
最後の解説のページに書かれていますが、
この本で紹介しているセミは「アブラゼミ」でした。
解説のページには本当の大きさの写真も載っているので、詳しく知りたい人は、ぜひ解説まで読んでください。
読んでいて、一番驚いたのはセミの幼虫は地面に潜ってから、自分のおしっこで何年間か過ごす寝部屋のような巣穴を作るのですが、
この穴、最初土に潜ったの幼虫の大きさにしてはやけに大きいんですよ。
最初は「おおきい」と思っていたその穴が、ページをめくるたびにセミの子にちょうどいい大きさに見えてくるから不思議です。
長い時間この穴で成長していくんですから、当然といえば当然なのですが、遺伝子の記憶がそうさせているのだと思うと生命のロマンを感じずにはいられません!
読み聞かせように考えて作成されたシリーズの写真絵本なので、
文字も写真も遠目が利き読みやすいです。
小学校の低学年くらいからいかがでしょうか?