息子もですが、特に私が大好きな「きつねのこ」シリーズ第三作目。
いつも、純粋でひたむきなきつねのこにただただ愛くるしさを覚えるのですが、今回はちょっときつねのこの感情が違うのです。
いつもは仲良く遊んでいる仲間のくまのことうさぎのこ。しかし、
今回はくまのこは、ふねをみました。
うさぎのこは、バスにのりました。
きつねのこは、どちらもしりません。
と、きつねのこは自分だけ知らないということに悲しみます。
もうすぐ5歳になる息子も、最近は競争心が芽生え、お友達より僕のほうが早く走れる、あのこの方が背が高い、僕は百まで数えられる、、、と比べあい、自分が負けると落ち込むことも。
この本はまさに等身大。
この本の素敵なところ、
「ぼくは、ぼく。きつねこんすけ。」と涙しながらも頑張るこんすけ。
最後はきれいな虹を見て、
「ぼくだけ、しってる(にじがうまれるところ」と新しく自分が知っていることを発見、自分だけで眺めているだけではなく、
「そうだ、くまくんたちにも みせてあげなくちゃ」
とやさしいきつねのこで終わるところです。
涙しても自分で立ち直り、そして最後はお友達に教えてあげる、
実際なかなか難しいことですよね。