作者の萱野茂さんはアイヌ文化の研究家で、
これまでにもいくつかアイヌの舞台にした絵本を描かれていますが、今回絵の担当が「どいかや」さんであるためが、今までのアイヌの作品とはまた違った印象でした。
アイヌの神様はもとより、アイヌ地方独特のモノの名称や言い回しなど、本土とはまた違った世界がすごく新鮮です。
アイヌの神様が見ほれた踊りの名手の正体は⁉
なんと、神様が訪れた家で古くから大切にされていた“こなべ”だったんです。
つまり“付喪神”って、ことですよね。
そしてこのアイヌの昔話の結びには「モノを大切にしましょう」でした。
とても素朴でやさしい物語でした。
最近は、1つのモノを長く大切に扱うということが使う少なくなりました。
たまにはこういう昔話に触れて、自分の周りのモノを掃除したりするのもいいなと思いました。