『ジャーニー』、『クエスト』に続く、魔法のマーカーの物語、三作目。
今回ももちろん、台詞は一切ありません。
赤い魔法のマーカーを持つ女の子。
難しい顔で製図台に向かうお父さんの部屋で、なんだかつまらなそう。一人で部屋をでて、魔法の国に向かいます。
女の子の残した魔法の凧に、ふっと気づいたお父さん、女の子を追いかけて、魔法の扉をくぐります。
二人の旅には、どんな結末が待っているのでしょうか。
前二作と違うなぁと思ったのは、話のダイナミックさ。
物語に、力強さがあります。
作者がこめたかったテーマが、それだけ強いものだったのかもしれません。
そのテーマは、大人にこそ、グッとくるもの。
リターンしたのは、誰?
リターンしたのは、どこ?
最後に使ったマーカーは、もともと、どこにあったものだっけ?
『ジャーニー』の作者紹介と、『リターン』の一ページ目の絵を見比べてみると・・・深読みしすぎでしょうか。
3作とも傑作だと思いますが、この『リターン』が、一番好きです。
できれば、一作目から通して読む事をお勧めします。