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でも すきだよ、おばあちゃん」 ママの声

でも すきだよ、おばあちゃん 作:スー・ローソン
絵:キャロライン・マガール
訳:柳田邦男
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2006年08月
ISBN:9784062830034
評価スコア 4.27
評価ランキング 21,336
みんなの声 総数 10
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  • しみじみとやさしいきもちに

     お友だちの個性的なおばあちゃんを、短い文章とやわらかい水彩画で紹介し、「でも、ぼくのおばあちゃんは・・・・できないんだ・・」ととっても思わせぶりで、いったいどんなおばあちゃんなのかな・・・と、本当に最初は、楽しい展開を期待して、どきどきするくらい。でも、だんだん静かな少年の語り口調に、「そういうこととは、ちょっと違うんだな」と感じ始め、少年のばあちゃんが登場するシーンからはは、能天気な自分がちょっとはずかしくなるくらい、少年のおばあちゃんに対する、理解と愛情を感じ、ぐっときてしまいました。
     みじかくて、静かで、あるがままの表現こそに、少年のおばあちゃんに対する「すきだよ」を感じます。
     柳田邦男先生のあとがきを読んで、再度、左ページだけを追ってみると・・・これがまた、言葉での説明はいらないくらい、少年の表情や体の動きがしみじみやさしさとなって伝わってきます。
     ことばをつくしても語りきれないことってあるけれど、親や、おばあちゃんが年老いて、たとえば痴呆になっていく姿を見るときの感情もそのひとつかなと・・・と思います。でも、この少年のように、おばあちゃんのそばによりそえたらしあわせだなと思いました。思春期の一人娘も言葉すくなに感じ入って読んでいました。

    投稿日:2007/06/04

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  • 思いやりを感じました

    高齢化社会と言われてますが、その反面
    私たちが幼いときに比べると
    子どもたちとお年寄との関わりが減ってきてる
    ように感じます。

    図書館で借りてきてから、ぱ〜っと一気に
    読み進めたのですが、翻訳された柳田邦男さんの
    後書きに目がとまり、再度教えに沿ってゆっくりと
    読みました。

    その教えとは?
    「この絵本を一度読み終えたら、今度はゆっくりと
    左頁だけを追ってみて欲しいー」
    それだけでは、説明不十分ですが、このほんをてにすると
    理由がわかります。
    右頁にはお友達のおばあちゃんのお話し。
    そのお友達のおばあちゃんの様子を話しながら
    「でも、ぼくのおばあちゃんは○○ができないー
    でも、おばあちゃんのことが大好きなんだ!」
    そういうぼくの気持ちや表情が変わっていく様子を
    細かく描いてるのが左頁。
    一度読んで、後書きまで読んでまた感動して。
    読むたびに違った表情・感動を魅せてくれた
    すてきなおはなしでした。

    お子さんと、そして大人になった私たちにも
    これからの高齢化社会に向けて是非、読み進めて欲しい
    本です!

    投稿日:2006/11/16

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  • 愛情

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子8歳、男の子5歳

    私の母方の祖母もアルツハイマーになり、
    記憶をどんどん忘れて、
    最後は話すこともできませんでした。
    父方の祖母は元気いっぱいですが
    それでも、どちらの祖母への愛情も変わらないんですよね。

    でも、この思春期の少年が
    こんな風におばあちゃんへ愛情を注げるのは
    本当に素晴らしいなあと思います。

    男の子が花をおばあちゃんのために取ったり
    静かな絵の中で、愛情が伝わってきます。

    投稿日:2021/04/04

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  • 後書きを読んで読み直しました。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子17歳、女の子12歳

    邦訳は柳田邦男さんで、原文を読んでとても気に入ったので、邦訳したと後書きに書いてありました。

    柳田さんはこの絵本の楽しみ方についても後書きで書いてくださっています。
    読み終えて、書かれている通りに読み進めていましたら、また新たなこの本の重しさが見えてきました。
    認知症になったおばあちゃんを見舞う孫息子の移動の流れを丁寧に描いてくれていると思いました。
    ちょっと重たいテーマのようですが、最後のオチまで伏線がたくさんあって楽しかったです。

    投稿日:2012/10/18

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  • いろいろなおばあちゃんがいますね

    3歳11ヶ月の息子に読んでやりました。いろいろなことができるおばあちゃんが沢山登場します。でも、自分のおばあちゃんはそれらができない。なんだか、読んでいるともうなくなってしまったのではないかと思われてなりませんが、そうではなく病院に入院していて、体が自由に動かないみたい。いろいろなことができるおばあちゃんにあこがれながらも、やっぱり自分のおばあちゃんが一番、というとても心温まるお話です。

    先日まで、おばあちゃんと一緒に生活する機会がありましたが、絵本にでてくるようなおばあちゃんとは異なりますね、今の時代は。もっと若々しいというか、おとなしくしていないというか・・・。ママよりちょっとだけ年上という感じで、よぼよぼさがない分、息子は絵本に登場するおばあちゃんと自分のおばあちゃんがむすびつかないみたい。おばあちゃんのイメージというのもだんだん時代と共に変わっていくものなんですよね。いわさきちひろのようなタッチのイラストなので、なんだか溶けていきそうな感じを受けます。余計に、なくなってしまったおばあちゃんを思い出しているのかと思わせるので、ちょっと胸がつまりそうにもなりますね。おばあちゃんが大好きなお子さんに読んであげるといいと思いますよ。

    投稿日:2011/08/16

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