犬が大好きな私にとって、この物語は読むだけでも胸がいっぱいです。
元々捨て犬だったチロリ。
子犬は引き取られていったけれどチロリは保健所へ連れていかれるという描写は現実から目を背けてはいけない紛れもない事実があります。
日本でもこうして、殺処分されていく犬たちが現実にたくさんいます。
そしてその殺処分をなくそうと活動をされているボランティアの方も多数います。
ペットは可愛いけれど、やはり責任をもって飼う必要があることは誰しもわかっているのでしょうが、この保健所のシーンは胸が痛みました。
でもチロリは、殺処分寸前で引き取られ可愛がってくれる家族の元でセラピードッグになる訓練を始めます。
ここに描かれているおばあちゃんのしわしわの笑顔が、とても優しくてそしてチロリのお陰で心も体の治療を助けて元気になっていることがわかりました。
チロリのように活躍するセラピードッグの事をもっと知りたいと感じました。
絵がまるで生きているかのように繊細で素敵です。