大日本ようねん文庫の一冊です。
小学校初級向けとなっていますが、わが家は4歳の頃私が読み聞かせました。
お花をいっぱい咲かせたい学校のこどもたちが、風船にお花の種と手紙をつけて、風船を飛ばしました。
ここで、素敵なアイディアだな〜って、お話しの先が楽しみなります。
この風船が届いたら、町中お花でいっぱいになって、綺麗だろうねぇって、親子で話しました。
その風船の一つが、お山まで飛んでいきました。
緑のお山におりた真っ赤な風船の絵が綺麗です。
拾ったのはきつねの子コン。
コンの勘違いも可愛い。
一生懸命お世話する様子に、息子が笑っていました。
コンが泣いたページで、息子は「種!種どうなった?どうなった?」と興奮気味。
先に読み進め、コンが本当のお花を見て喜んでいるページも印象的です。
小さな野原が明るくなったばかりか、読んでいる私たちも明るくなります。
エンディングの6行が、こどもたちに気持ちの良い読後感を与えてくれる、ファンタジックな作品です。
一人読みができるお子さんに、この作品は読んであげるのも良い一冊だと思います。