お話は知っていましたが、赤羽末吉さんの絵で絵本になっていたのを教えてもらって、探してきました。
もともと昔話にある話なので、船崎克彦さんの再話になるかと思うのですが、表紙には「文」と明記してありました。
ある男が「百鬼夜行」を見たがために、鬼たちに唾をかけられ、そのせいで透明人間になってしまって…。
というストーリーです。これ初めに考えた人すごいですよね〜。
主人公の男も、すごくいい人ではなくて、透明人間になってしまったと観音様にお参りに行くわりに、見えない今だと盗みを働いたりと、決していい人ではなく、人間味たっぷりに描かれていたのが魅力的でした。
何となく芥川龍之介の「羅生門」を思い出しました。
こういう、日本人が昔から語り継いできた話を今の子どもたちにぜひ、届けていきたいなぁと、思います。
読み聞かせで使うなら小学校高学年くらいからお薦めです。