よくある一問一答のクイズ本ではなく、問題や雑学を盛り込んだ普通の会話を楽しんでいくような本です。
はじめにパラパラめくってみたたときは、『問題はどこだ?なんだか分かりにくいぞ?』と感じたのですが、はじめから読んでいくと、ユーモアたっぷりの会話のとりこになりました。
あべ弘士さんの実体験に基づいた、軽快で愛情あふれる語り口がとても魅力的です。
例えば…
「猿も木から落ちる」に対して、
「動物園で長いあいだいろいろなサルの世話をしていたけど、落ちたところは一度も見ていない。」
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」に関連して、
「コエゾゼミというセミをはじめてつかまえたときにびっくりした。なんと、背中に感じで「光」と書いてあった。しかも羽には稲妻のマークがあった」
(知らなかったです。大人ながらに見てみたい!!と思いました。)
国語、理科、社会…などの単元に分かれ、上記の国語の例(諺や俳句)のように、動物以外の勉強にもなりそうな問題になっていました。
リラックスして楽しんでいるうちに、自然と色々な学ぶことが出来るので、小学生にぴったりだと思います。
大人としては、知識以上に、動物に親しみが持てるようになったことが一番の収穫でした。楽しかったです。