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宮沢賢治の絵本 鹿踊りのはじまり」 ママの声

宮沢賢治の絵本 鹿踊りのはじまり 作:宮沢 賢治
絵:ミロコマチコ
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2018年10月
ISBN:9784895881425
評価スコア 4.3
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  • 宮沢賢治の童話の中でも、この「鹿踊りのはじまり」は、鹿たちが見たことのない手拭いの正体をめぐって、おどおどと、でも興味津々に近づいていく、滑稽で躍動感のあるお話です。その絵本の絵を、勢いのある筆致で伸びやかな動物たちを描いて国の内外で評価の高いミロコマチコさんが描くのですから、なんとも言い難い魅力の詰まった作品になっています。
    足にけがをして湯治をしようと山奥の温泉に向かう百姓の嘉十は、途中で食べた栃の実団子を食べきれずに、鹿のためにと残していくのです。しばらく行ってから手拭いを忘れてきたことに気づいて戻ってみると、手拭いのまわりに六匹の鹿が集まっているではありませんか。不思議なことに、嘉十の耳がきいんと鳴って鹿のことばが聞こえるようになり、鹿たちが手拭いの正体をおっかなびっくり確かめようとしていることを知ります。そのやりとりの滑稽さ、しまいには手拭いが何も害を及ぼさない「干からびたなめくじ」とわかって踊りだす様子も、とても愉快です。
    鹿踊りに誘われて思わず飛び出していった嘉十に驚いて鹿たちが逃げて行った後の銀色に輝くすすき野原の様子など、動と静を描き分けたミロコマチコさんの画力。これまでご自身が好きな題材で、勢いよく描いていらしたので、テキストに合わせて描くことは大きな挑戦だったと思いますが、賢治の童話の世界を十二分に伝えてくれています。
    1924年(大正13年)の作品ですが、ミロコマチコさんが絵を描くことで、今の子どもたちにも手にしてもらえるのではと思います。

    投稿日:2018/11/28

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  • 方言が難しくて面白い

    鹿のセリフが読みづらいのなんのって。
    方言がキツすぎて読む方は大変です。子供は読むのに四苦八苦する母の様子に笑ってましたが。
    ただ、内容はとても面白くて、首を長く伸ばす鹿のイラストなんかもユニークで笑いを誘います。
    鹿の反応1つ1つに子供も反応して楽しんでいました。徐々に物語の世界観にのまれていくようでした。

    字が小さいし、自分から読もうとはならなかったので読み聞かせたんですが、親子で楽しい読み聞かせタイムを過ごせました。

    投稿日:2018/11/27

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  • 徐々に惹きこまれゆく鹿踊り

    • サニーふうさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子6歳、女の子4歳

    独特な宮沢賢治の世界に、幻想的な鹿の絵がマッチしていて、徐々に惹きこまれていきます。

    手拭いをめぐって語り合う鹿の言葉がウイットに富んでいて愉快で、鹿が一頭ずつ歌うシーンも魅力的です。
    方言により味わいが増しており、思わず鹿の世界に飛び出していく主人公の気持ちがよく伝わってきます。

    難しい内容ではないので、小さい子たちにも読み聞かせをしてあげれば、親子で存分に宮沢賢治ワールドに浸ることができると思います。

    投稿日:2018/11/05

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