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せかいは ふしぎで できている! 」 ママの声

せかいは ふしぎで できている! 作:アンドレア・ベイティー
絵:デイヴィッド・ロバーツ
訳:かとう りつこ
出版社:絵本塾出版
税込価格:\1,540
発行日:2018年08月29日
ISBN:9784864841351
評価スコア 4.52
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  • 色とりどりの炭酸水が吹き出る実験をする楽しそうなエイダの表紙絵を見て「それなぁに?!」と駆け寄って来たのは、我が家のなぜなぜ期真っ盛り3歳息子でした。あちゃー。これ絶対やりたいって言うやつやー!!!と私は冷や汗。

    子供の好奇心というのは、時にやっかいで、時に愛おしい。

    その探求の先に何があるのかを、暮らしの中で、一緒に実験したり調べたりしてあげられたら良いのだろう。うん、分かってはいるのです。でも、なかなかそういう気持ちや時間の余裕ってないよなぁと、エイダのご両親の姿を自分と重ねている私でした。

    ひとりになってもエイダは、どうして?なんで?と深く考え、問いを生み出し続けます。私にも、知りたくて試したくて衝動を抑えられなかった子供時代があったことを、ふと思い出してしまい、なんだか胸が熱くなりました。

    好奇心の芽を摘み取ることなく、共に悩んで、調べ、考察につなぐことこそ、大人のすべきことだとあらためて感じたワンシーンでした。

    ネットで調べたり聞いたりすると、たいていのことは答えが分かってしまう昨今ですが、未知のウイルスに翻弄された私たち大人は、正解の分からないカオスの中を右往左往しています。

    答えのない問いを見つけ、そこに挑む力というものが、いかに大切かを痛感している、まさにそんなタイミングで、出会えて良かったと心から思えた一冊でした。

    投稿日:2021/12/07

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    3
  • 大人たちに向けての絵本かも

    科学者の子ども時代は、みんなこんな感じなのでしょうか?
    主人公のエイダは、ほんの赤ちゃんの頃から頭の中で世界を探検し、色々なことに疑問をもっていました。
    どうして?
    どうやって?
    いつ?
    そしてそれらの疑問を解消するため、試したり調べたりしていたのです。

    本当でしょうか?
    この絵本では、そうだと言っています。

    だとしたら、周りの大人は責任重大です。
    否定ではなく肯定を、邪魔ではなくサポートを。
    そういう考えに立つと、この絵本は、そのような子どもたちのそばにいる大人たちに向けての絵本かもしれません。

    投稿日:2021/11/08

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    3
  • 教育の在り方に一石を投じる絵本

    「なぜ?」、「どうして?」と疑問を持つことは大切なことだと大人は知っている。けれども、実際にそれを口にする子どもがいると、大人は自分が答えられなかったり、面倒くさくなってしまい、エイダの両親のように「いい加減にしなさい」と言ってしまう。そうすることは、子どもの好奇心や可能性の芽を摘んでしまうことだとわかっていても、日常の雑事に追われる大人には余裕がない。
    加えて、明治維新後の世界情勢のなかで構築された日本の教育制度は、エイダのような「なぜ?」、「どうして?」と疑問を持つ子どもを駆逐する。子どもは、黒板を見て先生の言うことを理解し、言われたことを正確に遂行することが求められる。このような教育の在り方は、エイダのような特異な才能を持った子どもを異端として扱い、その能力を開花させることはできない。
    教師、教育行政担当者、親など、子どもに関わるすべての大人は、昨今の閉塞的で停滞した日本社会を良くするためにも、エイダの両親を見習うべきなのだろう。
    日本及び日本人の教育に対する姿勢に一石を投じる絵本だったと思う。

    投稿日:2021/12/01

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    2
  • 子どもたちが好きなアニメの原作?

    • じゃすさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子4歳

    同じタイトルのアニメがあります。少し大きくなったエルダが友人2人と色々な問題について考え、工夫や発明をして解決していくアニメで子どもたちが大好きです。
    エルダの小さな頃が知れる!とワクワクして読みました。話しても話さなくても子どもはいろいろなことを吸収し、思考し、工夫して解決したり、実験して確認したり、なぜなぜ??と好奇心の塊で世界と向き合ったり…そんな贅沢な時間の使い方が最近できているかな、と親としての自分を振り返りました。

    投稿日:2021/12/07

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    1
  • 最初はみんな科学者だった

    科学に対してこんな切り口からの絵本があったとは。
    そこに描かれている女の子、エイダは少し不思議な女の子。なんにでも、どんなことにでも疑問を持って、言葉を持つ以前から目と手を(おそらく時には足も)使って検証している。
    でもきっと子育てを経験している親なら思うはず。
    ーこれはうちの子では?
    そして同時に思うはず。
    ーエイダの両親ったら寛大すぎる!

    実験に夢中になるエイダを許し、尊重している親の姿。諦めにも似た心境かもしれないが、子どもの好奇心や興味の芽を摘まずに大切にしようというその姿が、親の私の心に刺さる。
    普段、私は些細なことで子どもに「ダメ!」「待って!」と言っていないだろうか。ついつい先回りして答えを教えていないだろうか。
    反省することばかりである。

    子どもは生まれながらにして科学者なんだと改めて思う。
    その目や手を動かして、少ない経験から結果を予測して実験する様は子どもの成長そのもの。
    親は子どもに将来科学者になって欲しいと願うのではなく、その好奇心を見守っていく寛大さが必要なんだ。

    そんなふうに、この絵本を手に取った親はきっとハッとするはず。

    投稿日:2021/12/07

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    1
  • 好奇心は・・・

    子供のなぜ?どうして?攻撃は世界に対する第一歩ですが、エイダはその範囲がかなりぶっ飛んでいて、「好奇心は猫をも殺す」を地で行くような展開にちょっと面食らいました。
    絵はスタイリッシュで色使いが素敵です。
    エイダほどではないですが好奇心いっぱいのこどもたちの疑問にはできるかぎり答えたいです。

    投稿日:2021/12/08

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    0
  • 親のための本

    主人公の行動は、常識的な大人から見るとぶっ飛んでいて、もしこの子が我が子だったら…と想像すると冷や汗をかいてしまいそう。
    けれども、多かれ少なかれ、子供は誰もがエイダのような好奇心を持ち合わせているもの。
    その好奇心を肯定し、寄り添ってあげられる親になりたいと思いました。
    また、育てづらいとされる子を持つ親は、この本を読むことで「我が子は才能の塊なんだ!」と勇気づけられるのではないでしょうか。

    投稿日:2021/12/08

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    0
  • まっさらな子どもの頭の中はきっと「なぜ?」「どうして?」と、知りたいことでいっぱいなのでしょうね。それをつい親たちは「忙しいからあとでね」とか、面倒だから「それはダメ」などと言って、知らず知らずのうちにその探求心をつぶしてしまっているのかもしれません。
    この主人公の女の子エイダはそんな両親の制止も聞かずに、さらに考え続けて溢れる疑問が止まりません。ついにはまわりのみんなも降参し、とことんエイダにつきあってくれるようになります。立派な科学者の陰には理解し支えてくれる人たちの存在が絶対なのだな〜と感じました。
    描かれている家具や小物、着ている服などのセンスが良くオシャレなので、イラストをじっくり見るのも楽しかったです♪

    投稿日:2021/12/07

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  • 子供の何故に真剣に向き合うことの重要さ

    子供の「なぜ?」って、大人からするとしょうもないものや、上手く答えられないものや本当に様々ですよね。それに質問は尽きないから段々と面倒になっちゃって、誤魔化したり黙らせちゃうこともあると思うし、私はちゃんと向き合わなかったなーと思います。
    でも、本当はちゃんと子どもに向き合ってサポートしてあげることが大切なんですよね。
    それが出来た絵本の両親は凄い。友達は良い影響をたくさん受けて育ちそう。
    子どもとしっかり向き合うことの大切さを感じる本でした。

    投稿日:2021/12/07

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  • 「どうして?」をしっかり受け止めたくなる1冊。

    この絵本の主人公のエイダは、どうしてどうして…。と質問攻めですが、ただ単に見るもの全てに興味を持ってしまい過ぎているんだと思いました。でも、興味を持つからこそ「どうして?」と気になってしまい、人に聞く事になるのだと思いました。

    でも普通なら親の立場で言うと、忙しいのに「なぜなぜ?」って一日中言われるとノイローゼのようになってしまいそうですが、エイダの親はどうして。と言う言葉を一緒に探ってあげるようになり、素敵だと思いました。

    私の下の子も毎日エイダのように「どうして?」の連発ですが、ついつい簡単にしか説明してあげられていなかったりする事も多く、この絵本を読んでから、子供の「どうして?」の声にもっとしっかりと耳を傾けてあげないといけないかも。と思いました。

    子供と一緒に何かを一生懸命考える、一緒になって解決してみる、謎を解いてみる。と言う事は凄く大切なのかも、と思いました。

    科学者では無くても、科学者にはならなくても、子供達の好奇心をしっかりと一緒になって受け止めてあげられる親にならないといけない、と思いました。

    子供は好奇心の塊だからこそ、少しでも子供が理解出来るように一緒に解決策が見付かると良いと思いました。ダメダメ、と全て において何もさせないのではなく、有る程度は子供達の好きなようにしてもらうのも必要なのかも、と気づかされました。

    この絵本は、色々な事に興味を持ち易い子ども達には人気がきっと出ると思いますが、子供達だけでなく、大人にとっては子供達にもっと好奇心を持ち育ってもらえるように促してくれる一種の育児本のようにも感じました。

    子供達とのコミュニケ―ション作りの一環としてもこの絵本はお勧めだと思います。

    投稿日:2021/12/05

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