サーベル夫人は、頭がサーベルでできています。
だから、切ることが大の得意なんです。
ピザ屋のパーティでは、みんなのためにピザを切り分けます。
肉屋では、分厚い肉を切り分けます。
床屋では、髪を切ります。
ケーキ、植木、銅像、魚。
街の人気者のサーベル夫人は、色々なところに呼ばれて色々なものをサーベルで切ります。
理由は一つ。
みんなの喜ぶ顔が見たいから。
いつの間にかサーベルがボロボロになってしまいましたが、夫人は気にしません。
切って切って、切りまくります。
だって、みんなの喜ぶ顔が見たいから。
そんなある日。
パキーン!!
とうとう、サーベルにひびが入ってしまいました。
落ち込む夫人を見てみんなは心配しましたが、見守ることしかできません。
でも、
「そうだ!」
友だちのポーが、良いことを思いつきました。
絵本の最初から最後まで、みんなを喜ばせたいというサーベル夫人の気持ちがあふれています。
こんなに素敵な夫人のためなら、みんなもきっと、助けたいと思いますね。
優しい言葉で文章が形成されているので、幼稚園から小学生まで読んでもらえると思います。