幼稚園くらいから、小学校低学年の女の子にお薦めします。もちろん、こういうタッチやストーリーが好きな男の子も、ぜひ!読んでください。
知っているようで、全作品は知らなかったフランソワーズに、今ハマっています。
この作品は背景に、かなり大雑把ですがフランスの街並みが描かれています。ちょっとフランスの街中を歩いている気分になれますよ。
(セーヌ川の岸辺とか、まさにこんな感じです)
フランソワーズの作品は山の中とか、野原とか、草原とか、緑の多い場所が多いのに、珍しいことです。
主人公の大切な飼い猫・ミヌ―が行方不明になり、あちこち訪ね歩く主人公ネネット。こうして改めてよく見ると、
「にしまきかやこ」さんの絵にどことなく似ている気がします。
後、うちの子が好きな「あんびるやすこ」さんの雰囲気にも似ています。たぶんこれらの作者が多かれ少なかれ、フランソワーズに影響を受けているんでしょうねぇ。
また、邦訳の時にこうなったのか、原作からこういう表示をしていたのか分かりませんが、文章の中で、所々字が大きくなって赤字で表紙されている部分がありました。
「いない……」「いいえ!」「ミヌ―!」
ネネットが一生懸命ミヌーを探していて心細くて、悲しんだって気持ちが伝わってきました。
この絵本を読まれる方は、ちゃんと最後まで、邦訳のきしだえりこさんの文章まで、読んでくださいね。良さが倍増します。