日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)
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きみとぼく(文溪堂)
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「独裁者とは」、「独裁政治とはどのようなものか」ということがよくわかる印象的な絵本でした。特に、表紙の裏に過去(?)の独裁者一覧が載っていたことに「攻めている絵本だな」と感心しました。このような絵本が、世界各国で出版されてほしいと思いました。
投稿日:2024/03/28
独裁者のいる国のありようを知っている大人ならば、若干抽象的に感じるこの本の内容でも分かると思いますが、国が平和で、ある程度平等だと思える生活、平等であるべきことを教育されている段階の子供にとっては、「独裁者」、「独裁政治」というのは、何となく理解しがたいものなのではないかと感じました。 こういう独裁者のいる国が実際にあるんだよと言っても、「みんなで「それはだめなんだよ」と声を上げればいいのに」という感想が出てしまいそう。 そのくらい、国が平和であるという事かもしれませんが・・・ 子供にはまだ、「こういうことをする国のリーダーが、残念ながら存在する」という程度の理解をしてもらい、それが国に住む人達にとっては不幸な事なのだと分かってもらえればいいのかな、と感じました。
投稿日:2022/01/01
民主主義の社会では相対的に「悪」とされる独裁政治。民主化を達成した当時のスペインの立場からすると当然の、絶対的な悪として描かれる独裁者。 独裁政治とはどんなものか、その危険性とはといったことが分かりやすく描かれています。 そこかしこで犯罪行為何でもありの、まだ社会が成熟していない古代社会では、独裁制に似た専制政治は社会の秩序を守るものとして機能していたこともあったでしょう。 しかし、市民として自由を求め、人々は民主主義を勝ち取ってきた。その大切な権利を決して手放してはいけないという気概が感じられる絵本です。 このシリーズ全てに、巻末コラムがついていますが、本書のコラムは編集後記と共に、本文の内容を見事に補完してくれています。 見返しの独裁者たちの似顔絵、かなりデフォルメされているのにそっくり!というところも見所です。
投稿日:2019/10/26
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