アイヌのカムイユカ(神謡)より、と副題があります。
アイヌの神様、シマフクロウが、一人称で語る物語です。
村の守り神、シマフクロウが、浜へ降りていくと、
サケの群れを見かけるのですね。
先頭のサケは、シマフクロウを敬いますが、最後のサケたちは反抗します。
思わず、我慢できなくなったシマフクロウが海を干上がらせますが、
ふと我に返り、怒りを鎮めるのです。
自然とともに生きてきたアイヌの人々の思いが込められています。
伝統的なアイヌ刺繍を施した古布絵が、その世界を体感させてくれるような迫力です。
アイヌ言葉も盛り込まれ、耳でも感じてほしいですね。
小学生くらいから、アイヌの文化もかみしめてほしいです。