飼われているのに、名前さえあたえられず、愛されていない犬。無視され、ほったらかされている状態がどんなにつらいことなのかを、犬を通して考えさせられました。
また、奥さんをなくして悲しみにしずみ、孤独な老人からも
愛する人を失った喪失感の深さを考えさせられました。
犬と老人の経験は、生きていくなかで苦しくてつらくて悲しくてさみしいものです。それをどうやって、乗り越えることができるのかを、この本は教えてくれます。
心の暗闇を抜けて明るいところにでたとき、生命の尊さを知り、生きていることの喜びを感じることができるんだなと、思いました。
文字が多く、単色で描かれた絵の本です。小学生くらいから読み聞かせてあげるといいと思います。