個人的にはすごく好みの作品でした。
2007年発行なので、かなり最近の作品ですね。
この絵本の感想を書こうとして、絵本ナビ内の検索をかけたら、「かかし」を取り扱っている絵本作品が8作も上がってきました。
日本でも、海外でも、「かかし」というのは、意外に生活に密着しているものなのかもしれませんね〜。
確か、有名な少し前にやった宮崎アニメでも、かかしが奮闘していましたよね?
さて、この絵本のかかしは、あるひとり身の農夫、「さびしいジョンじいさん」が、鳥よけにつくったかかしでした。
このかかしは、初めは頭すら付いていませんでした。
けれども、ただそこにいるだけで、かかしはだんだん、
ジョンじいさんの大切な存在になっていくのです。
その経緯が、実にしっとりじっくり描かれていて、心に残りました。
すごくいい話ですが、
一人ぼっちの哀愁だの、心のよりどころだのいう感情は、
あまり低年齢では理解できないところがあると思いますので、
どちらかというと、高学年以上のお子さんか、大人が読むといいかな
と、思います。