白い猫、黒い猫、縞模様猫、猫にもいろいろあるように人間だって黄色人種だけでなく、たくさんの人種の方が世界にはいます。
このねこちゃんも黒猫のお母さんと黒猫のきょうだいのなかで、自分だけが白猫だということにとても引け目を感じていて、どうしても自分は黒くなって一緒になりたいと思っています。
優しいタッチの絵と白と黒のシンプルなラインで書かれた絵ですが、シンプルだからこそ伝わってくる思いがあります。
こどものともの月刊誌で小さな子から楽しめますが、この絵本は短いながらも中身が濃く、後で読んだ後にいろんな感情が溢れてくる絵本だと思います。
みんな違ってみんないいんですよね。
短い中に、作者の思いがギュッと込められた一冊です。