図書館で子供の本の会があり、四月が伊藤秀男さんの会ということで、読んでみた本です。
伊藤さんの絵の特徴として朱色づかいがあると思うのですが、この作品でもおでっちょさんは顔も着物も赤ということでその特徴がよく出ていると思います。
伊藤さんというと、こいと蓮の花もよく出てくるのですが、この作品にも登場していて、元風景として伊藤さんの中にあるのかなと思いました。
さて、絵のことばかりに触れてしまいましたが、怪力の女の子おでっちょさんの愉快なお散歩風景がとてもユニークでした。
邪魔なものを投げ飛ばすのは、圧巻で痛快、大胆な交通整理のようだと思いました。
どこまでも無邪気であっけらかんとしたおでっちょさんに迫力のある絵がマッチしていると思います。