普通の家に時計がなかった時代、
お母さんに頼まれた女の子は、
となりの店に時間を聞きに行くのですが、
寄り道寄り道で、家に帰ったのは
とっぷり日も暮れたころ…。
この女の子にはまだ、時間の意味も概念も
あまりないんだろうなって(笑)
ただ、記号のように繰り返される
「よじはんよじはん」のつぶやき。
おつかいのことは、頭にありながらも、
興味を引くものについ引き込まれてしまう気持ち。
家に帰りついても、このズレにきづかず素直に
「よじはんだって」と伝える姿。
すべては、「こどもじかん」。
いとおしく可愛いです。
絵もかわいくて、懐かしくて、
異国ムードも少し感じられて素敵です。
「こどもじかん」真っ只中の娘には、
この良さはイマイチ伝わりませんでした。
きっと「普通」のことなんでしょうね(笑)