この絵本は、痴呆症になったおばあちゃんと孫娘の話です。ある日、あんなにかわいがってくれたおばあちゃんが、まるで他人になってしまった。困惑する家族。うまく受け入れられないあたしは、子供にかえってしまったおばあちゃんのお姉ちゃんになることで、新しい関係を築いていくのです。今では、だれもが抱えている老人問題を、真正面から取り組みながら、ユーモアあふれる語り口に、思わず「家族っていいなあ」と再確認しました。。現在、痴呆の母を介護中。辛くて投げ出したくなる時に開くと、元気が出てきます。絵がホンワカと暖かくて、主人公の孫娘の気持をよく表現しています。痴呆という、出口のない暗い題材なのに、子供にも分かりやすく表現してあり、歳をとるということの残酷さ、そしてそれに対面した時の家族のあり方を、もう一度考えてみる機会を作ってくれた絵本でした。タイトルの謎がこの絵本のテーマです。