「さびしがりやのクニット」 ママの声

孤独なクニットが友達を探して旅するお話です。最後は他の人のために頑張れるようになります。成長物語です。
私自身、人見知りで寂しい思いをすることもあったので、なんだかクニットに共感出来ました。最後、友達が出来た時にはとてもうれしかったです。
ムーミンの世界には独特のキャラクターがいっぱい出てくるので、この本を一番最初に読んだら、ちょっとしんどかったかもと思います。キャラクターはいっぱい出てきますが、彼らの性格などの説明は載ってないので。

私のムーミンコレクションとして購入しました。トーベヤンソンさんの絵が良いです。色使いも懐かしい感じがするし、何といっても、絵本の風景、登場人物が、ムーミン谷の風景だったり、生き物だったりするのが楽しいです。ムーミンのキャラクター図鑑と照らし合わせながら楽しめます。

ムーミンシリーズの絵本の1冊です。
トーベ＝ヤンソンの絵本を読んだのは初めてです。
ムーミンの世界を知っている人には、楽しいだろうなぁと、思いました。
絵で見るトロールたちの世界観が堪能できます。

ただこの作品は40年くらい前に出版されたものなので、この作品が今の子どもたちにどこまで届くか微妙なところです。

ムーミンシリーズの童話の方を読んでから絵本に入った方が一つ一つのトロールのことや世界が分かるような気がします。

ムーミンは出てこないけど、ムーミン好きだからこそこの絵本も手にとってしまう。
それにしてもヤンソンさんの物語に出てくる登場人物（？）は不思議で魅力的。
ヘムレンとかフィリフィヨンカとかホムサとか。
個人の名前かと思ったら、そうじゃないんですよね。
種族。
この本でもフィリフィヨンカやホムサが何人も出てきて壮観です。
こんな種族が本当にいたら楽しいな〜。

それからこの本の絵は美しい色彩にあふれていて、読んでいるととてもわくわくしてきます。
絵本の醍醐味ですね。
さびしがりやのクニットがいつの間にか成長して勇気あるクニットになることも気分を明るくしてくれます。

とても可愛く優しいお話で、訳もいいのか感情を入れてリズミカルに読めました。絵は版画で黒く残すところを逆に白く抜いたような感じで、白夜の様な不思議な魅力です。子供も最初は面食らっていた様ですが、主人公に勇気が湧き上がってくる中盤辺りから一気に盛り上がり、女の子を助けるために勇気をふるい立たせるダンスを踊るシーンとか凄く喜んでました。将来読書好きになる全てのエッセンスが入ってる気がします。今までムーミン本一冊も持って無かったことを後悔です。

ムーミンファンには良い絵本かと思いますが、ムーミンを知らない人がいきなり読むと面食らうと思います。登場人物の名前が次から次へと出てきますので、ムーミン初心者には難しい本だと思います。絵を眺めて楽しむ分には全然問題ありませんけれどね。