ねずみくんシリーズ第8作。
ねずみくんはコップを割ってしまったのです。
お母さんに怒られる、と考えたねずみくんは誰かのせいにしようと考えをめぐらすのですね。
でもそうこうしているうちにみんなに出会って、
ねずみくんはお母さんに正直に申告したという訳です。
実に微妙な心理を描いてありますね。
誰かのせいにしてその場を繕う、そんな誘惑、誰にでもありそうなだけに、
共感できます。
でもさすが、ラストの文章が効いています。
そう、実は、そんな誘惑に負けそうなねずみくんだっただけに、正直?と感じてしまいますが、
最後の行動はやっぱり「とっても正直」なのです。
いろいろ考えさせられる作品ですね。