「はだかの王さま」 ママの声

いろんな方がこのお話の絵を書かれていますが、私の中で、この物語にはこの絵がいちばんしっくりするように感じました。

人間の愚かさをユーモラスに書いたお話だと思うのですが、ユーモラスな感じが強く出ている絵ですね。そしてかわいい。

娘にはまだ難しいようです。
「ペテン師のついた嘘、そして、その嘘に騙され、自分たちも嘘をつく人々」
理解できないと言うことは、まだそれだけ娘が純粋ってことなのかもしれないですが。
でも、なんとなく楽しんでいます。はだかなのが面白いみたい。

でも、パンツも履いていないのですね。
原作では、本当は、下着はつけているみたいですが。パンツくらい履いていてもとは思いますが、何も身に着けていないほうが、面白さは倍増かもしれないですね。

病院の待合室にありました。前日に中井貴恵再話の「はだかの王様」（ブロンズ新社）を読んだばかりだったので、息子が「同じ話」と興味を示したみたいです。

こちらのお話で一番びっくりしたのは、王様がパンツなし、いわゆるすっぽんぽんでパレードに出ていることです。見ているこっちの方が恥ずかしくなりました。

途中で裸だということに気付いた王様。恥ずかしいけれどパレードを途中で止めずに毅然と歩いた姿には感動しました。王様の対面を保つって本当に大変なことなのですね。

村上豊の絵がユーモラスな感じで好きです。

「賢い人にしか見えない」と言われると、必死で賢い人ぶってしまう大人の愚かしさ。いつ読んでも考えさせられる本だと思います。